デジタル化の備えは出来ていますか?

プロのシェフなら、厨房のデジタル化はもう不可避であると認識しているはずです。今問われるのは、どのシステムが厨房プロセスを効果的にサポートし、料理品質、安全性、自動化、サービスといった面で最新の標準を打ち立てているのかということです。RATIONALはそこで、料理人とユニットの共同作業に新しい刺激を与える、クラウド基盤の無償ConnectedCookingをご提供します。そこでは、発想豊かな調理という大切な課題を忘れてしまうことはありません。

では、どのようにしてプロの厨房を未来に向けて整えていくのでしょう。

「ConnectedCookingの開発に際して私たちはいつも以下の問いを念頭に置いていました。つまり、どのような作業に注意が必要なのか、料理人はどのような作業をしなくても済むようになるのか、ということです」とRATIONALのデジタル製品マネージャー、マティアス・ラールはネットワーク化された厨房に関する考察について語ります。彼は例として、共同施設の食堂の3つの厨房で1日800食を調理するケータリング業者を引き合いに出します。通常ここではバランスをとることが大きな課題となります。厨房装備、厨房スタッフの経験、調理習慣が異なっていて、品質が安定しなければ、それはすぐに味に出てしまいます。ConnectedCookingではこうしたこと全てを取り上げて、共同施設の食堂のレベルを向上することが可能になります。これは、スマートフォン、タブレット、コンピューターを用いた作業が可能なネットワーク化された厨房に未来があると私たちが考える根拠となります。1つの厨房でも複数の厨房でも、ConnectedCookingがあれば全てのRATIONAL製ユニットから同じ調理プログラムにアクセス可能で、料理人はクリックでユニットにアクセスでき、離れた場所からでも調理プロセスを管理できます。いわゆるプッシュ通知は、負荷や空き状況を把握し、それに応じて調理プロセスを調整する際などに役立ちます。自動の保守連絡もまた効率の向上に貢献します。何かが起こった際、サービスパートナーは自動的に通知を受け、まずは遠隔メンテナンスを介してチェックし、後に現場で迅速に対応します。

ラールはさらにもう1つ重要なポイントを挙げます。「どの厨房にとっても大きな課題となるのが、衛生標準の遵守です。だからこそ私たちは自動HACCPドキュメンテーション機能をConnectedCookingに組み込んだのです」。全ての関連データが記録され、一定の期間保存されます。料理人のメインの仕事は温度の記録ではなく、創造的な作業にあるからです。

プロの厨房のネットワーク化が進むと、料理人の仕事も変わってくるだろうとRATIONALのエキスパートは予測しますが、その専門能力は常に優れた厨房の頼りとなることになるでしょう。そして、新しいテクノロジーが実習生の募集にまつわる新しいアプローチとなることも確かです。ラップトップとスマートフォンと共に育ったこの世代は、ネットワーク化された職場をとても魅力的に感じるからです。ベルリンのaveato Catering AG社製品マネージメント部長のトルステン・マホルト氏は、将来への準備としてはこれ以上になく良好で、リスクの少ない方法だと評価します。「ConnectedCookingは春に市場に登場しましたが、私たちは厨房のネットワーク化の先駆けでした。日常作業でのメリットと、データの完全な安全性に納得しました」